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ユニットハウスとは?
プレハブやコンテナとの違い、メリットを解説

ユニットハウスは、工期が短く、すぐに利用できるので、家の離れや倉庫、建設現場の事務所などによく利用されています。ユニットハウスは、形状がプレハブ住宅やコンテナハウスと似ているため、違いがよく分からないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ユニットハウスの魅力について、プレハブやコンテナとの違いやメリットを解説します。

ユニットハウスとは

ユニットハウスとは、建築材料をあらかじめ工場で作り、現地で組み立てを行うプレハブ工法の一種です。
プレハブ工法にはいくつかの種類がありますが、ユニットハウスは工場で箱型のユニットまで組み上げてから、現地に運んで設置する仕組みになっています。

プレハブとの違い

プレハブとは、建物の名称ではなく建物の組み立て方を表すもので、ユニットハウスもプレハブ工法の一種です。
プレハブとユニットハウスの違いは、材料を現地に運んだあとの作業の有無です。

プレハブは、屋根・柱・外壁・建具など部材を現場へ持ち込み、現地で組み立てる必要がありますが、ユニットハウスは、軽量鉄骨で箱型構造の建物にしてから現地に運ぶため、組み立て作業が必要ありません。

コンテナとの違い

コンテナもユニットハウスと同様に箱型の形状をしていますが、コンテナとユニットハウスには、構造体に使われている主要材料に違いがあります。
ユニットハウスは、鉄骨の厚みが6mm未満の軽量鉄骨が使われますが、コンテナは鉄骨の厚みが6mm以上の重量鉄骨が使われます。

ユニットハウスのメリット6つ

ユニットハウスは一般的な住宅よりも価格が安いため、家の離れや倉庫、建設現場の事務所など、幅広く活用されています。
ここでは、ユニットハウスの主なメリットを紹介します。

短工期で建設可能

ユニットハウスは、プレハブのように現地での組み立てがなく、設置するだけで作業が完了します。
内装、電気設備の装備も完了した状態で現地に運ばれるため、短工期での建設が可能です。

地震に強い

ユニットハウスは、従来のプレハブに比べて耐震性に優れているのも特徴です。
プレハブ工法のなかでも、特に地震に強いとされています。

価格が安い

ユニットハウスの魅力は、一般の住宅よりもかなり価格が安いことです。
ユニットハウスのモデルにもよりますが、100万円以内で購入できるものもあります。
また、ユニットハウスは中古として売りに出すこともできるため、無駄がない点も魅力の一つです。

見た目がおしゃれ

ユニットハウスは、見た目がおしゃれなものも数多く販売されています。
おしゃれな建物を低コストで建てられるのは大きなメリットと言えます。
メーカーによって扱っている色やデザインが異なるので、複数比較しながら検討しましょう。

増改築がしやすい

ユニットハウスは組み合わせによって、自由な増改築が可能です。
基本的には設置するだけなので、現在住んでいる家に影響を与えることなく、コストも抑えられるでしょう。

一人暮らし・離れに最適

ユニットハウスは、基本は箱型のコンパクトな造りになっているため、一人暮らしや離れとして、在宅勤務を行うための仕事場としても導入するケースもあります。
もちろん、趣味の道具や、普段は使わないものを収納するための倉庫として利用することも可能です。

ユニットハウスにデメリットもある?

短工期で設置できる、価格が手ごろなど、ユニットハウスには多くのメリットもあります。 しかし、以下のようなデメリットもあるため、押さえておきましょう。

・設置できる場所が限られる
・長期間住む家としては適していない
・間取りの自由度が低い

ユニットハウスはプレハブの一種ですが、箱型のユニットを組み、ほぼ完成形の状態のものをトラックで設置場所まで運ぶため、トラックが入れる立地でなければ建てられないなどの制約があります。 また、一般住宅と比較すると、耐久性、耐火性が低いため、長期間住む家としては適していません。

ユニットハウスでよくある疑問

ここからは、ユニットハウスでよくある疑問についてお答えします。

耐久性・耐用年数は?

通常、建物の耐用年数は、建物の構造、用途によってきめられていますが、ユニットハウスも同様です。
軽量鉄骨のユニットハウスは鉄骨の厚みにより耐用年数が分けられて、鉄骨の厚みが3mm以下の場合の法定耐用年数は19年、厚みが4mm以上のものは27年となっています。

価格相場はどれくらい?

ユニットハウスの価格は、使い道や構造によって変わります。
例えば、倉庫として利用する場合は10万円台から購入することができます。
店舗や事務所として利用する場合は、300万円を超えるものもあります。
水回りなどの設備導入にかかる費用が別途必要になるものもあるため、購入の際は内容を事前に確認しておくようにしましょう。

固定資産税はかかる?

以下の3つの要件を満たしている建物には、固定資産税がかかります。

・外気分断性があること
・定着性があること
・用途性があること

外気分断性とは、室内と屋外が区画されている状態のことです。
具体的には、3方向以上壁で囲まれていて、屋根のある建物が該当します。

定着性とは、基礎などで固定されていて、簡単に移動できない建物が該当します。
用途性とは、建物が目的の用途として使える状態になっていることを指します。

ユニットハウスは基礎などで固定されてはいませんが、簡単に移動することはできません。
この3つの要件を鑑みると、ユニットハウスは家屋と判断される可能性が高く、家屋と判断された場合は固定資産税が課税されることになります。

お風呂・トイレはつけられる?

ユニットハウスに、お風呂やトイレをつけることは可能です。

ユニットハウスにはCLTセルユニットを活用しよう

一般的なユニットハウスは軽量鉄骨で作られていますが、CLTセルユニットは国産CLT材を日本伝統技術「蝶蟻」で接合した100%木材の箱型ユニットです。
工場から運ばれたユニットを基礎の上に据え置き連結するだけの簡易な工法なので、従来よりも工期を3分の1にまで短縮でき、2階建て住宅、オフィス、店舗などのあらゆる建築が可能です。
CLTセルユニットは、木質系材料でありながらコンクリートにも匹敵する強度があり、断熱性や遮炎性、遮熱性、 遮音性など複合的効果も期待できます。
ユニットハウスには、木のぬくもりが感じられるCLTセルユニットをぜひご活用ください。