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コンテナハウスの魅力、
メリット・デメリットや施工事例を解説

コンテナハウスは、通常よりも短工期で安く建設ができるため、店舗や事務所、住居としても取り入れる人が増えています。
この記事では、コンテナハウスの魅力やメリット、デメリット、施工事例を解説します。

コンテナハウスとは

日本で一般的なコンテナハウスは、建築基準法で定められた基準を満たした「建築用コンテナ」が使用されています。
箱型の形状で、デザインの自由度が高く、見た目もおしゃれなものが増えているため、家の離れや倉庫、仕事場として取り入れる人も多いです。

コンテハウスのメリット

コンテナハウスには、以下のようなメリットがあります。

耐久性に優れている

もともとコンテナは、船や鉄道で荷物を輸送することを前提で作られたものなので、耐久性に優れています。
また、建築用コンテナは建物に利用することが前提のため、輸送用コンテナよりもさらに耐久性は高くなっています。
コンテナハウスの法定耐用年数は34年ですが、メンテナンスをきちんと行えば40年~100年間利用することも可能だと言われています。
ただし、耐用年数=建物の寿命ということではないので、手入れを怠ってしまうと錆などが原因で建物が早く劣化してしまう可能性もあります。

価格が安い

コンテナハウスの魅力は、なんといっても価格の安さです。
例えば、カフェなどの飲食店の建物を新築する場合、建物の広さや設備などによっても価格は大きく変わりますが、1坪あたり30~60万円が目安と言われています。
10坪くらいの大きさで300~600万、20坪くらいの広さになると600~1,200万円くらいになることが多くなっています。
一方、コンテナは中古なら10万円台~、新設なら100万円台~購入することができるため、店舗や施設、仮設住宅などで利用されるだけではなく、コンテナを利用した一人暮らし用の賃貸物件も増えています。

工期が短い

工期が短いのもコンテナハウスのメリットです。
通常の建物の場合は、建物の骨組みから組み立てる必要があるため建物が完成するまで時間がかかります。
しかし、コンテナハウスの場合は躯体がほぼ完成しているため、工期が短くて済みます。

デザインの自由度が高い

コンテナというとコンテナを利用した倉庫などをイメージされる方も多いと思いますが、最近ではおしゃれなコンテナハウスが増えてきています。
コンテナのメタル感を生かした重厚な雰囲気でまとめたり、内装を木目調で統一して温かみのある雰囲気を演出することもできます。店舗のコンセプトや自分の理想に合わせて色々な雰囲気にできるのもコンテナハウスの魅力です。

リサイクル可能

コンテナハウスは、頑丈な構造体で耐久性に優れているため、リサイクルが可能です。
例えば、店舗として使われていたコンテナを中古品として購入し、倉庫として再利用するといった使い方もできます。
また、廃棄する場合も通常の建物のように建物を取り壊す必要がないため、周辺の方に大きく迷惑をかけることもありません。

コンテナハウスのデメリット

コンテナハウスには、一般的に「熱がこもりやすい」「雨漏りしやすい」などのデメリットがあると言われています。
しかし、きちんと対策をすれば通常の建物と変わらない快適さを保つことができます。
断熱工事をすれば室内の温度調節が可能ですし、基本的に雨漏りの心配はありません。

ですが、コンテナハウスも一般住宅と同じようにメンテナンスをまったく行わずに住み続けていると劣化が生じます。
より長く使い続けるためには、定期的に防水対策、防錆対策などのメンテナンスを行うことが大切です。

また、コンテナハウスだと固定資産税がかからないと誤解している人もいますが、それは誤りです。
コンテナハウスは地面に定着しているため、建築物として扱われ、固定資産税の課税対象になります。

コンテナハウスにCLTセルユニットを活用

コンテナハウスを利用した店舗や住宅には、CLTセルユニットの活用がおすすめです。

CLTセルユニット」は、日本の建築技術が生かされた100%木材使用の箱型ユニットです。
日本の宮大工の高度な技術によって作られた箱型の構造体の短工期・強耐性といった特徴を生かし、仮設住宅、店舗、離れ、オフィス事務所などさまざまな建築物に使用できます。

CLTセルユニットをコンテナハウスに活用すれば、以下のようなメリットが得られます。

・100%木材使用の箱型ユニットは、ぬくもりが感じられる
・箱型ユニットを増設すれば、簡単に増築できる
・間取りの自由度が高い
・わずか10日間で建物を完成させることも可能
・再利用できる
・断熱性や遮炎性、遮熱性、 遮音性など複合的効果が期待できる

コンテナを利用したコンテナハウスは、建築用に開発された厚さ6mm以上の鉄骨(重量鉄骨)が使用されているため、無機質なイメージになってしまうことがあります。
一般住宅や公共施設などでも、木造建築が見直されてきており、木の持つぬくもりや癒しの人気が高まっています。
CLTセルユニットを活用すれば、コンテナハウスの短工期の良さと木材ならではの優しさを兼ね備えた建物になります。

店舗や施設、一人暮らし用賃貸にも!コンテナハウスに注目しよう

コンテナハウスは、価格が安い、工期が短い、デザインの自由度が高いといった理由から、近年、人気が高まっています。
建築用のコンテナは重量鉄骨を使用しているものがほとんどですが、木質系材料のCLTセルユニットのように、木材の温かみがありながら短工期が可能なものもあります。
コンテナは耐久性に優れており、必要がなくなったときは中古として販売することも可能なので経済的です。
店舗や施設、一人暮らし用の賃貸としても活用されているコンテナハウスに、ぜひ注目してみてください。