タイニーハウスとは、小さな家で生活するというアメリカ発祥の新しい暮らし方です。タイニーとは「とても小さい」「ちっぽけな」という意味を持つ英語で、新しい住まいのあり方として、日本でもタイニーハウスが注目され始めています。
この記事では、タイニーハウスのメリット・デメリット、後悔を防ぐためのポイントを解説します。
タイニーハウスとは小さな家のことで、日本語では「小屋」を意味します。
物やローンに縛られずに自由に生活したいという発想から、アメリカで流行している新しい住まいのあり方です。
タイニーハウスに分類される家の大きさには明確な定義はありませんが、一般の住宅の5分の1程度の大きさのものが多く、部屋の定員は1~2名程度です。
別荘やセカンドハウスとしてはもちろんですが、自宅にタイニーハウスを選ぶ人も増えています。
タイニーハウスによくある種類には、以下のようなものがあります。
スモールハウスは、文字通り小さな家のことです。
最低限の間取り、キッチンやシャワー、トイレなどの設備が備わったものは居住場所としても利用可能です。
プレハブ住宅とは、プレハブ工法で建てられた家のことです。
あらかじめ工場で建物の一部または全部を工場で作り、工場で作られた部品を設置場所に運んで組み立てます。 プレハブ住宅のなかでも小さなものはタイニーハウスと呼ばれますが、仮設住宅や事務所として使えるものなど、さまざまなサイズのものがあります。
コンテナハウスは、居住場所としてだけではなく、カフェなどの飲食店の店舗としても人気があります。
タイニーハウスとしてはもちろん、複数のコンテナを組み合わせて、大きな建物にすることも可能です。
トレーラーハウスは、車で牽引することで移動ができる家です。
地面に設置しますが、家ではなく車両として扱われます。
そのため、タイニーハウスとして住んだとしても、原則的に固定資産税や不動産取得税がかからないというメリットがあります。
ただし、トレーラーハウスであった場合でも、インフラの設備をしっかり行ってしまうと自治体によっては家屋とみなされてしまうケースもあるようです。
キャンピングカーは、車内に寝泊まりができる設備を備えた自家用車です。
最近では、大型のキャンピングカーだけではなく、軽自動車を改造したキャンピングカーも人気です。
キャンピングカーのメリットは、トレーラーハウスとは異なり、自走が可能なので自由に移動ができることです。
ただし、キャンピングカーをタイニーハウスとする場合は、車が常に駐車できるようにスペースを確保しておく必要があります。
ドームハウスとは、発砲ポリスチレンを構造体としたドーム型をした家で、まるでかまくらを本物の居住スペースにしたような家のことです。
コテージや宿泊施設などで使われていますが、一般の住居場所としても利用されています。
見た目でも楽しめる点が、一番の特徴です。
大きな震災や災害が起こったことで、「物やローンに縛られずに、ミニマルに暮らす」という発想が、日本の中にも広がりつつあります。
タイニーハウスで暮らすメリットには、以下のようなことが挙げられます。
タイニーハウスは、一般的な一戸建て住宅よりもかなり安く購入できます。
一戸建て住宅の価格の相場は約3,500万円です。
タイニーハウスもの価格は400~800万円程度のものであれば、住居として快適に暮らせる設備がついているものが多いです。
タイニーハウスは、固定資産税や水道光熱費などの維持費も抑えられます。
固定資産税は建物の面積が広くなるほど高くなるため、タイニーハウスのような小さな家は、一般的な一戸建て住宅よりも安く抑えられるのです。
また、2人世帯の水道光熱費の平均は約2万円です。一戸建てからトレーラーハウスに引っ越したことで、月の電気代が1万円から3,000円程度に減少したという事例もあります。
「余分なものを持たずにミニマルに暮らす」という考え方が広まっています。
タイニーハウスなら居住空間が狭い分、本当に必要なものだけに囲まれて暮らすことができるでしょう。
一人暮らしや夫婦2人暮らしに最適です。
タイニーハウスは小さな家なので、使える空間が限られています。
物を増やしてしまうと、自由に使えるスペースはどんどん狭くなってしまうでしょう。
タイニーハウスで暮らし始めて、「本当に必要なものだけを購入するようになった」という体験例もあるため、無駄遣いをしなくなるということもメリットと言えるのかもしれません。
メリットも多いタイニーハウスですが、一方では後悔したという声も聞かれます。
タイニーハウスで後悔しないためには、デメリットも理解しておくことが大切です。
タイニーハウスのデメリットには、以下のようなことがあります。
・モノが増やせない
・一人の時間を持ちづらい
・子どもの成長に伴って増築が必要
タイニーハウスは、コンパクトな生活ができる点が魅力の一つですが、生活を続けていると家族構成や生活環境が大きく変わることがあります。
限られたスペースの中で環境の変化に対応していく必要があるため、将来を見据えたうえで購入することが重要だと言えるでしょう。
生活環境に対応できるタイニーハウスを購入するなら、CLTセルユニットを活用してみましょう。
CLTセルユニットとは、国産CLT材を日本伝統技術「蝶蟻」で接合した新たな木造工法によってつくられた箱型木製ユニットです。
「単体で使う」「並べて使う」「重ねて使う」「他構造と組み合わせて使う」などさまざまな使い方が可能で、間取りの自由度が高く、また簡単に増築できるというメリットがあります。
タイニーハウスで後悔しないためにも、生活スタイルに合わせて変化を加えられるCLTセルユニットをぜひご検討ください。
タイニーハウスムーブメントは、災害や経済不況の中、多くの人が家を失ったことで始まったと言われています。日本でも大きな災害が起こったことで、タイニーハウスでの生活が注目され始めています。
タイニーハウスは低価格で工期も短いため、家にかかる費用の負担が軽減できます。
シンプルライフを可能にするタイニーハウスに、ぜひご注目ください。